海外インフラプロジェクト技術者認定で表彰を受けました

 東洋建設株式会社(代表取締役社長:大林東壽)の熊﨑壮洋氏は、国土交通省が主催する「海外インフラプロジェクト技術者認定・表彰制度」において、国土交通大臣奨励賞の表彰を受けました。熊﨑氏は、フィリピン共和国洪水リスク管理事業(カガヤン・デ・オロ川)CP-2工事に従事し、その実績等が優秀であり、今後の活躍が期待される若手技術者であると認められたものです。

 

 この制度は、海外インフラプロジェクトに従事した技術者の国内事業への参加を促進するとともに、国内の技術者が海外進出しやすい環境を整えることを目的として2020年度より始まりました。当社は、第1回目の国土交通大臣賞受賞を皮切りに、第2回、第3回と海外工事に従事した職員が表彰を受けています。

 

 3月1日に国土交通省において行われた表彰式では、熊﨑氏が「質の高いインフラ整備をフィリピンのエンジニアと一緒に出来たことはとても有意義であり、この経験を今後も活かし、技術者として更にレベッルアップしていきたい」と受賞の喜びと今後の意気込みを述べました。

 

 当社はこれからも海外インフラプロジェクトを通じて、当地の持続可能な経済発展に貢献していくとともに、従事する技術者が一層成長できるようサポートしてまいります。

 

 

授賞式での記念撮影
左から 国土交通省 吉岡技監、当社熊崎氏
一番右 海外インフラプロジェクト技術者評価委員会 小澤委員長

 

受賞のスピーチを述べる熊崎氏

 

 

 

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大型海上クレーンに対応した吊荷上下動低減装置「AHC-RMP」を開発

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 大林 東壽)は、株式会社三井造船昭島研究所および株式会社SKKと共同で、“大型海上クレーンに対応した吊荷上下動低減装置「AHC-RMP」(Active Heave Compensation System using Real-time Motion Prediction)”を開発しましたのでお知らせします。なお、本件は、国土交通省海事局の「2019年度 海洋資源開発関連技術高度化研究開発支援事業」の支援対策事業として採択されたものです。

 

 従来、大型海上クレーンの作業海域は比較的静穏な港湾内がほとんどでしたが、今後は洋上風力発電をはじめとする外洋での作業が増えることが予想されます。港湾内よりも厳しい波浪条件で作業を行う外洋工事は、船舶が作業できる日や時間が限られることから長い工期を要し費用が高くなりますが、本装置の開発により稼働率が向上することでコスト低減が期待されます。

 

 「AHC-RMP」は、船体の揺れを予測する「動揺予測システム」と吊荷を上下させるウィンチを制御する「ウィンチ制御システム」の2つのシステムで構成されており、船体に設置した計測器(姿勢計測装置・加速度センサー)の計測結果をもとに将来の動揺量を予測します。その予測結果から吊ワイヤーの巻出量を算出してクレーンPLC(Programmable Logic Controller)へ信号を送り、送られてきた信号をもとにクレーンPLCが揺れを相殺する方向へウィンチを回転させるようにトルクコンバーターを制御し吊荷の上下動を低減します。

 

 「AHC-RMP」の開発により、吊荷重20~80tにおける吊荷上下動を20~60%低減することが可能となり、作業中止基準の限界波高を高め、作業船の稼働率を向上することが可能となります。

 

 今後、実施工において精度検証を重ね、低減率の改善と吊荷重の適用範囲を拡大することで、より高い稼働率を確保し生産性向上を実現してまいります。

 

 

AHC-RMP 動作イメージ図

 

動揺予測システム図

 

ウィンチ制御システム図

 

システム概要図

 

稼働状況図

 

 

 

PDFはこちらでご覧いただけます

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/04/20240408.pdf

 

 

 

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能登半島地震で被害を受けた地域に快適トイレを設置

 東洋建設株式会社(代表取締役社長:大林 東壽)のグループ会社であるテクオス株式会社(代表取締役社長:大川 修一)は、能登半島地震で被害を受けた輪島市の避難所に同社が展開する快適トイレ「せせらぎスプライト」を設置しました。

 

 1月1日に発生した能登半島地震では、広い範囲で住宅の倒壊や断水、停電などが発生し、避難所での生活を余儀なくされる方がいまだ多くおられます。そうしたなか、避難所におけるトイレの問題点(快適性や維持管理性)を改善したいとの要望があり、今般、被災地でのトイレ設置を行いました。

 

 快適トイレ「せせらぎスプライト」は、快適な室内空間や室内寸法、装備品などを満足するだけでなく、循環式し尿処理装置組込型のトイレユニットです。床下の循環式し尿処理装置で処理した再生水を常時便器に流し、水洗洗浄しており、本格的な水洗でありながら、節水と、くみ取り回数の少なさで、人と自然に優しいという特長があります。

 

 快適トイレ(暖房便座付き)は3月8日から19日にかけて9避難所に合計19基設置しました。利用者(避難されている方、被災地支援の自治体職員の方等)の方からはご好評を頂いております。

 

 当社グループは、建設会社としての社会的使命のもと、一日も早い被災地の復旧・復興に貢献してまいります。

 

 

設置状況(門前会館)

設置状況(門前中学校)

設置状況(浦上公⺠館)

快適トイレ内部(暖房便座付き)

 

 

PDFはこちらでご覧いただけます

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/04/20240404.pdf

 

 

 

お問合せ先
テクオス株式会社 オリエント・エコロジー事業部
電話 03-6256-8966
https://www.tecos.co.jp/company

 

東洋建設株式会社
関連事業戦略部
電話 03-6361-5461

Jブルークレジット発行証書の受領について

 東洋建設株式会社(代表取締役社長:大林 東壽)は、江井ヶ島漁業協同組合及び特定非営利活動法人アマモ種子バンクと共同でジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が認証する「Jブルークレジット発行証書」を2024年3月19日に受領しましたのでお知らせいたします。

 

 「Jブルークレジット®」は、JBEがパリ協定の発効に伴い、ブルーカーボン生態系のCO2吸収源としての役割及び沿岸域・海洋における気候変動緩和と気候変動適応へ向けた取組みを加速すべく、新たなカーボンクレジットとして創設されたものです。

 

 今回Jブルークレジット®の対象となったのは、“明石市江井島*周辺を中心とした藻場造成「アマモは海のゆりかごだ!」プロジェクト”で、2001年11月にアマモ場造成実証実験を行って以来、継続して取り組んでいます。

 江井島での取り組みを対象としたJブルーカーボン発行証書の受領は、前年度に続いて2度目であり、創業以来マリンコントラクターとして一貫して海に携わってきた当社の技術力が沿岸環境の保全の面でも十分に活かされていると考えています。

 

 当社は「カーボンニュートラル社会の実現」を重要課題(マテリアリティ)としており、これからも地域社会と連携してアマモ場の造成と保全を継続し、ブルーカーボンの創出に努めてまいります。

 

 2022年度Jブルークレジット発行量 6.4t-CO2

 2023年度Jブルークレジット発行量 4.5t-CO2

 

* 「江井島」と「江井ヶ島」という表記は公的に混在しています。

 

 

Jブルークレジット証書交付式(左)東洋建設鳴尾研究所金澤室長、(右)JBE桑江理事長

 

Jブルークレジット発行証書

 

アマモ種子の採取状況

 

 

 

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東洋建設株式会社
コーポレート部門 管理グループ サステナビリティ推進部
電話 03-6361-5460