ティラワ地区インフラ開発事業(フェーズI)の竣工式が行われました

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤 恭司)、JFEエンジニアリング株式会社(代表取締役社長 大下 元)及び株式会社三井E&Sマシナリー(代表取締役社長 岡 良一)は、「ミャンマー連邦共和国・ティラワ地区インフラ開発事業(フェーズI)ヤンゴン港拡張サブプロジェクト(フェーズI)」の竣工式典を、2018年12月14日(木)午前9時より新設桟橋上にて執り行いました。

 ミャンマー連邦共和国運輸・通信副大臣のチョーミョー氏にご臨席を賜り「日緬フレンドシップにより建設されたこの港は、ヤンゴンの輸送状況を改善し、ミャンマーの経済発展に寄与する」と日本政府への謝辞を述べられました。日本政府からは、国土交通省篠原康弘国土交通審議官、丸山市郎駐ミャンマー日本国特命全権大使、国際協力機構(JICA)唐澤雅幸ミャンマー事務所長よりご挨拶を賜り、篠原国土交通審議官は今後のティラワ港拡張についてもミャンマー政府に協力する旨を約束されました。

 竣工式典後には、新設のコンテナ荷捌き場内で来賓の方々と当該コンテナターミナル建設工事にご協力頂いた企業をお招きした懇親会を催しました。懇親会会場では、本プロジェクトの施工状況や採用された技術を動画で紹介し、ご出席いただいたミャンマーの方々に日本の高い建設技術をご理解いただけたものと考えております。

 当社としましては、これからも港湾施設の建設などを通じ、ミャンマー国の経済発展に寄与してまいります。

 以 上

新設されたコンテナーヤードで記念撮影 左から、㈱三井E&Sマシナリー高橋岳之執行役員、日本工営㈱神原利和執行役員、国際協力機構(JICA)唐澤雅幸ミャンマー事務所長、丸山市郎 駐ミャンマー特命全権大使、篠原康弘 国土交通審議官、ミャンマー運輸・通信省 チョー・ミョー副大臣、ミャンマー港湾公社 ニー・アウン総裁、東洋建設㈱井上卓郎執行役員国際支店長、ミャンマー港湾公社ゾー・トゥン・リン ゼネラルマネージャー、JFEエンジニアリング㈱四方淳夫取締役専務執行役員

懇親会の様子

 

 

機械式シート敷設工法を管理型海面処分場の遮水シートに初適用

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤恭司)は、機械式シート敷設工法による遮水シート敷設作業を、管理型海面処分場に初めて適用しました。

 今回の工事では、まず陸上ヤードにおいて遮水シートとその両面に配置される保護マットで構成される三重構造の原反(幅2m×長さ50m)を幅21mまで幅広加工を行ない、直径900㎜の鋼管軸に巻き取りました。その巻き取った約1,000㎡の遮水シートを起重機船上に設置した機械式シート敷設機に取り付け、護岸上でシート端部を固定した後に鋼管軸を回転させて送り出しながら敷設しました。
従来工法では、上記工程がすべて海上での作業であり、荒天休止による工程遅延が発生することも多く、また幅広加工したシートの曳航中や長期間の浮遊中にしわの発生や荒天時には流出するおそれがあります。

 本工法を初採用した「県単常臨第27-06-078-Z-001号・県単常整第27-06-079-Z-001号(合併)次期処分場護岸築造工事(既設その2)(発注者:茨城県)」においては、海象の影響がない陸上で原反の幅広加工を行なったこと及び海面での浮遊期間を短縮したことにより、従来工法に比べて一週間程度工期が短縮しました。また、端部の固定による出来形確保、シート損傷リスク軽減による品質確保といった効果も確認できました。

 今回の実績は、機械式シート敷設工法が管理型海面処分場における遮水シート工の工期短縮と安全性・生産性の向上、品質確保に寄与する工法であることを示すものであり、今後の同種工事で一層の活用が期待できます。

 当社は、これからも処分場分野の施工技術を拡充し、大型工事の工期短縮、品質向上を目指してまいります。

以 上

 

 

機械式シート敷設工法の施工手順

 

 

陸上でのシートの溶着状況

海面処分場でのシート巻き出し状況

 

PDFはこちらでご覧いただけます

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/12/20181220-4.pdf

 

(問合せ先)

東洋建設株式会社

土木事業本部技術営業部

電話 03-6361-5463

 

インドネシア・パティンバン新港開発事業 外周護岸/防波堤築造及び浚渫工事を受注

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤恭司)、若築建設株式会社(代表取締役社長 五百蔵良平)に現地国営建設会社アディ・カルヤを加えた共同企業体は、インドネシア共和国 運輸省 海運総局(Directorate General of Sea Transportation:DGST)発注のパティンバン新港開発事業フェーズ1のうち、「パッケージ2 外周護岸/防波堤築造及び外港航路浚渫工事」を受注し、2018年11月30日に契約調印式が執り行われました。受注金額はJV総額で約130億円、工期は24ヶ月となります。

 

 本事業は日本政府が独立行政法人国際協力機構(JICA)を通じて供与する有償資金協力(円借款)のうち、本邦技術活用条件(STEP:Special Terms of Economic Partnership)が適用され、日本の高い港湾建設技術が求められるものです。

 1万7千を超える島から構成されるインドネシアは海運が主要な輸送手段ですが、近年の急激な経済成長に伴い貨物量が急増し、港湾施設の絶対的な容量不足により物流停滞が懸念されており、2025年にはジャカルタ首都圏のタンジュンプリオク港のみでは増加するコンテナ需要に対応できない見通しです。そこで、首都圏東部パティンバンに新港を建設することによって、首都圏の物流機能強化を図るとともに、インドネシアの投資環境改善を通じた更なる経済成長に寄与することが期待されています。

 主な工事内容は、新港外周を取り囲む竹杭基礎緩傾斜式防波堤1,930m、矢板式護岸6,921mの築造、および外港航路浚渫909,973m3となります。

 

 今回の工事の受注は価格のみならず当企業体の技術と海外における実績が高く評価されたものであり、各社が一丸となって技術力を結集し、経験・実績を活かし工事を完成させることによって、インドネシア経済発展と日本政府が推進する持続可能な開発目標(SDGs)達成のための「質の高いインフラ投資」に貢献してまいります。

以 上

 

 

【工事概要】

 

<パティンバン港位置図>

 

 

<完成イメージ>

 

PDFはこちらでご覧いただけます

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/12/20181219-4.pdf

 

(問合せ先)

東洋建設株式会社 

国際支店営業部    岡本 元宏

電話 03-6361-5480

経営管理本部経営企画部 北村 健

電話 03-6361-5461

 

自航式多目的船「AUGUST EXPLORER」を一般公開しました

 東洋建設株式会社は、2018年11月29日から12月1日までの3日間、宮城県仙台港において最新鋭かつ自航式多目的船として最大クラスの「AUGUST EXPLORER」を一般の方々に公開いたしました。

 

 初日からの2日間は「災害支援船としての活用」をテーマとして開催し、国土交通省東北地方整備局並びに宮城県庁の方々総勢44様にご来場いただきました。
 当社が行ったプレゼンテーションを大変熱心に聴講され、大規模災害発生時における海上からの支援に関し、活発な質疑応答が行われたことが印象的でした。
 また、最終日は「現場開放DAY」として、建設産業は家族が誇りを持てる職業であること、そして東洋建設に対する理解を深めていただくことを目的として、地元の方々や当社社員の家族、当社OBなど総勢36名の方が参加されました。初めて見る自航式多目的船のスケールの大きさに目を見張るとともに、ブリッジ(操船室)での見学の際には高度な技術が用いられていることに大きな関心を寄せられていました。また、船室や浴室、トレーニングルームなどの居住空間も興味深く見て回られ、船内の清潔さと快適さに、これまでの作業船のイメージが大きく変わったといった意見も聞かれました。

 

 今回のイベントは、宮城県沖での工事にAUGUST EXPLORERが就役したタイミングを利用したものですが、発注者や地元の方々、当社職員家族と幅広く情報発信することができ、大変有意義な3日間となりました。
 東洋建設はこれまで培ってきた技術や所有する最新鋭の船舶・機器を活用し、広く社会に貢献していくとともに、当社の役割そして建設産業の魅力を多くの方にご理解いただけるよう、これからも積極的に現場開放DAYを開催してまいります。

 

AUGUST EXPLORERが初めて東北に登場!

船の就役実績や設備について真剣に耳を傾ける参加者

ブリッジ(操船室)の計器類に注目が集まりました

デッキの広さを実感

雲ひとつない青空とAUGUST EXPLORERをバックに記念撮影

ミャンマー連邦共和国・ティラワ地区インフラ開発事業(フェーズI)竣工式のお知らせ

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤 恭司)、JFEエンジニアリング株式会社(代表取締役社長 大下 元)及び株式会社三井E&Sマシナリー(代表取締役社長 岡 良一)の3社は、「ティラワ地区インフラ開発事業(フェーズI)ヤンゴン港拡張サブプロジェクト(フェーズI)」の竣工式典を下記のとおり執り行うことといたしましたので、お知らせいたします。

 

 

1.日 時:2018年12月14日(金)午前9時~午前11時30分

2.場 所:ティラワ港Plot 25 新設桟橋上および荷捌き場内

3.プロジェクト概要

 

4.その他

本プロジェクトは、日本政府が独立行政法人国際協力機構(JICA)を通じて供与する有償資金協力(円借款)を通じて実施され、隣接するティラワSEZ(Special Economic Zone)開発事業と一体となった大規模インフラ整備の一翼を担う事業です。当該ターミナルは運営会社である「Thilawa Multipurpose International Terminal」へ引き継がれ、2019年春に開港となる予定です。

 

以 上

 

コンテナターミナル全景

 

ジャケット式桟橋2バース 全景

コンテナヤード、管理棟、CFS、ゲート他全景

ガントリークレーン2基 全景(据付状況)

ティラワ港位置

新造グラブ浚渫船「拓海」の完成披露見学会を開催しました

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤 恭司)並びにタチバナ工業株式会社(代表取締役社長 本杉 成美)は、2018年12月7日に香川県高松市のG地区岸壁におきまして、全旋回式グラブ浚渫船兼起重機船「拓海(たくみ)」の完成披露見学会を開催いたしました。

 

「拓海」の全景

 

 当日は、地元の方々や当社の協力会である東洋会会員企業など、約160名が完成披露見学会に参加いただきました。

 

 見学会では、本船建造時のキーワードである「環境性能」「生産性向上」「社会的要請」を中心に設備等の説明を行いました。

 「環境性能」の特徴には、ハイブリッド式浚渫機と蓄電システムなどがあげられます。ハイブリッド式浚渫機は、バケットの巻き下げ時の回生エネルギーを巻き上げ時に利用することで、巻き上げ能力と燃費効率のアップを両立しました。また、蓄電システムでは作業船において初めて船内の主要電力、燃料使用量等をリアルタイムで視認することができる電力モニターシステムを搭載しており、「作業船を見える化」することでCO2や燃料の削減などに寄与します。

 「生産性向上」では、レーザスキャナ技術を応用した当社独自の3Dバケットモニターにより、浚渫工事の見える化を図るなど、ICT技術導入することにより生産性を向上させています。

 「社会的要請」につきましては、女性監督員や女性職員の増加を踏まえ、女性専用室を設けたほか、階段勾配の見直しなど労働環境の向上を図りました。

 また、見学会には地元の和光こども園の子どもたちや父兄をお招きしましたが、見学会の前に子どもたちや父兄による和太鼓の演奏が行われました。また、招待されたことに対する感謝の気持ちを大きな声で子どもたちが発表するなど、大いに会場を盛り上げていただきました。子どもたちは船やグラブバケットの大きさに驚くとともに、操作室に表示されるデータやスイッチ類に興奮を隠せない様子でした。

 

 建設業界では、働き方改革や生産性向上が重要なテーマとなっています。当社グループとしましては、建設産業を魅力あるものとして次世代へとつないでいくためにも、このような取り組みを続けてまいります。

 

国内最大級の30㎥大開口バケット

操船室内のモニター類

蓄電システムのモニター。状況が一目瞭然

女性専用室にはバス・トイレや乾燥機も完備

園児による和太鼓演奏(1)

園児による和太鼓演奏(2)

説明を受ける参加者

園児たちも見学しました