「東洋建設トークサロンwith京都大学」を開催

 東洋建設株式会社(本社:東京都千代田区、 代表取締役 会長執行役員CEO:吉田 真也)総合技術研究所では、日頃より研究活動を通じて情報交換をしている先生方をお招きし、その先生の専門分野を中心にご講演をいただく「東洋建設トークサロン」を開催しています。

 

 2025年7月24日、京都大学大学院 地球環境学堂 地球益学廊 藤原 拓 教授をお招きし、「持続可能な窒素管理に向けた世界の動向と研究開発」をテーマにした「東洋建設トークサロンwith京都大学」を総合技術研究所(鳴尾研究所)およびwebで開催しました。

藤原教授の講演の様子①

藤原教授の講演の様子②

 藤原教授は水処理や水環境をご専門とされており、この日は窒素循環を主題に据え、富栄養化を要因とする赤潮や水汚染についてご講演いただきました。人為的に窒素を反応させて生成された人為的反応性窒素(化学肥料など)の登場は、食糧生産量の向上などの生活向上に貢献するものでしたが、その副産物として発生する窒素廃棄物により、海洋や湖沼などの富栄養化、地下水汚染や大気汚染の要因のひとつとなりました。講演の中では、それら窒素循環のメカニズムなど近年提唱されているプラネタリー・バウンダリー(地球の限界)にも触れられ、家畜の排泄物や下水汚泥などを利用した窒素サプライチェーンなど、今後の窒素管理の改善に関してお話しいただきました。また、持続可能な窒素管理を目指して、異分野との連携研究にも取り組まれており、研究開発を通じて、窒素問題の解決に貢献していきたいと熱く語っておられました。

 今回のご講演を受けて、当研究所でも環境に配慮した材料の開発など、環境の分野においても積極的に取り組んでいきたいと思います。

 

 当社は今後もさまざまな研究開発を通して、海洋環境の保全に寄与してまいります。

 

 

お問合せ先
東洋建設株式会社
総合技術研究所(鳴尾研究所)
電話 0798-43-0661

「東洋建設トークサロンwith高知工科大学・東京大学」を開催

 東洋建設株式会社(本社:東京都千代田区、 代表取締役 会長執行役員CEO:吉田真也、以下「当社」)総合技術研究所では、日頃より研究活動を通じて情報交換をしている先生方をお招きし、その先生の専門分野を中心にご講演をいただく「東洋建設トークサロン」を開催しています。

 

 2025年7月8日、東京大学大学院 工学系研究科 社会基盤学専攻の下園武範教授と高知工科大学システム工学群の佐藤愼司教授をお招きし、「次代の海岸(海洋)工学に求められる研究・技術開発」をテーマにした「東洋建設トークサロンwith高知工科大学・東京大学」を総合技術研究所(鳴尾研究所)およびwebで開催しました。

 佐藤教授と下園教授はかねてより親交があり、このたび、トークサロンにてお二人が揃ってご講演いただく機会が実現いたしました。

 

佐藤教授の講演の様子

下園教授の講演の様子

 

 佐藤教授、下園教授はともに海岸工学を専門とされており、それぞれの研究や経験をもとに幅広い視点からご講演いただきました。佐藤教授からは「より広く、長く、高く」という多角的な視点からご自身が取り組まれてきた研究の歩みや意義についてお話をいただきました。また、海岸工学の歴史を振り返るとともに、持続可能な海岸・港湾の在り方についても触れ、100年後、1000年後の未来を見据えた研究の重要性を伝えてくださいました。下園教授からは島嶼国に焦点を当てた気候変動下における海岸工学の課題を紹介していただきました。加えて、AI活用による高性能な波浪予測の必要性についても詳しく解説され、従来手法との比較やAIによる予測精度がもたらす利点についても触れられました。

 今回のトークサロンは、当社にとってこれまでにない新たな視点やチャレンジングな話題が多く、今後の研究開発の参考となる非常に有意義な時間となりました。トークサロンは盛会のうちに終了いたしました。

 

 当社は今後もさまざまな研究開発を通して、海洋の開発保全の向上に寄与してまいります。

 

 

お問合せ先
東洋建設株式会社
総合技術研究所(鳴尾研究所)
電話 0798-43-0661