月別アーカイブ: 2026年8月
役員の異動のお知らせ
当社が導入する海底電力ケーブル埋設システムが国内初のAiPを取得
東洋建設株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:中村龍由、以下「当社」)は、洋上風力発電施設におけるケーブル埋設工事に導入する「高出力ウォータージェット式電力ケーブル埋設システム」(高出力ウォータージェット式ケーブル埋設機、着水揚収装置(LARS)及び⺟船で構成)について、基本設計承認(AiP:Approval in Principle、以下「AiP」)*1を一般財団法人日本海事協会(以下「ClassNK」)より取得しました。
本システムを構成するケーブル埋設機は、高出力の水流噴射圧力機能を備えており、その機能により海底電力ケーブル埋設作業の効率化を図るものです。なお、電力ケーブルは取扱いに高度な配慮を要する製品であることから、当社では安全および品質確保の観点からリスクアセスメント(HAZID:Hazard Identification)*2を実施しました。併せて、ClassNKが定めるガイドラインに基づく評価が行われ、今後の詳細検討及び評価を前提として必要な要件を満たし得るものであることが確認され、AiPの取得に至りました。海底電力ケーブル埋設システムがClassNKからAiPを取得するのは国内初の事例となります。
なお、この海底電力ケーブル埋設作業の効率化については、当社が2023年度~2025年度にかけて、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「風力発電等技術研究開発/洋上風力発電低コスト施工技術開発(ウォータージェット式海底ケーブル埋設機施工技術実証)」の助成事業として実施したものです。本評価も当該研究開発項目の一環として行われました。
当社では、高出力ウォータージェット式ケーブル埋設機を2026年度中の完成に向けて製作を進めており、洋上風力発電事業の推進に積極的に取り組んでいます。今後も再生可能エネルギー事業の普及促進を通じ、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。

授与式の模様
写真左:日本海事協会 山口常務理事、写真右:当社 鷹嶋GX事業本部長)
*1:高出力電力ケーブル埋設システムに対する基本設計承認(AiP)は、システムの設計・構築段階で、洋上ウィンドファーム建設のためのMWSガイドライン(一般財団法人日本海事協会 2023年3月、NKRE-GL-MWS01)の要求事項に照らして第三者評価を実施した証明として取得しました。
*2:HAZIDとは、潜在的な危険を網羅的に洗い出し、そのリスクを評価・特定するリスクアセスメント技法の一種です。
お問合せ先
東洋建設株式会社
コーポレート本部 広報部
電話 03-6361-2691
小中学生向けイベント「親子で海から東京港を見てみよう」を開催
東洋建設株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中村龍由、以下「当社」)は、こども家庭庁などが推進する『こどもの未来応援国民運動』に賛同し、2026年7月27日(小学生対象)と8月3日(中学生対象)の2日間、「親子で海から東京港を見てみよう」を開催しました。
2023年度から実施している本イベントは、今回で4回目の開催となり、両日あわせて親子37組78名の皆さまにご参加いただきました。
イベントでは、親子でクルーズ船に乗り、普段は目にすることのない海から見る東京港の景色や歴史、港湾施設の役割を学んでもらいました。
また、体験学習として、小学生向けにはペットボトルを使った風車の発電体験、中学生向けには建設現場で使われる測量機器を使った測量体験を行いました。
参加された親子からは、「橋の裏側を初めて見て驚いた」「東京港の歴史を知ることができた」「風車の工作で電気がついた時は嬉しかった」「実際に現場で使われている機器を使った体験ができて興味が深まった」など、多くのご感想をいただきました。当社は、今後もこのようなイベントを通じ、将来を担うこどもたちへの支援を継続してまいります。

船上から広がる東京港の景色を親子で体感

ペットボトルで風車を製作している様子

風車が発電してLEDが光る感動の瞬間

真剣な表情で測量にチャレンジ
※写真はプライバシー配慮のため一部加工しております
お問合せ先
東洋建設株式会社
コーポレート本部
経営企画部 サステナビリティ推進課
電話 03-6361-5460
名古屋工業大学のFD研究会で当社のAI研究について講演
東洋建設株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:中村龍由、以下「当社」)総合技術研究所は、2026年7月13日に国立大学法人名古屋工業大学で開催された第2回FD研究会「土木分野におけるAI・デジタル技術の利用と人材育成」において、当社 総合技術研究所 データサイエンス研究室/水工研究室の研究員である増田和輝が「深層学習と物理法則の融合による波動伝播のサロゲートモデリング」と題して講演しました。
本研究会は、大学の授業・教育方法の改善を目的とするFD(Faculty Development)の取組として、名古屋工業大学の教職員を対象に開催されたものです。建設会社、建設コンサルタント、大学の各立場から、土木分野におけるAI・デジタル技術の活用事例が紹介されました。

総合技術研究所 増田研究員による講演の様子

パネルディスカッションの様子
講演では、当社が開発を進めているAIを活用した波浪予測や沿岸防災の研究を中心に、深層学習と物理法則を組み合わせる取組を紹介しました。データのみで学習したAIでは、学習していない条件で精度が低下することや、推定結果の理由を説明しにくいことが課題となります。これに対し、物理法則を学習に取り入れることで、推定結果の信頼性向上を目指す研究の考え方を説明しました。
後半のパネルディスカッションでは、AIの利用が日常化するなかで、学生や若手技術者に必要な能力、教育・実務におけるAI利用の在り方、技術者倫理について議論しました。AIの出力をそのまま採用するのではなく、専門分野の基礎知識に基づいて妥当性を検証し、適用範囲や限界を踏まえた上で、最終的な判断と説明責任を人が担うことの重要性について認識を共有しました。
今回の研究会は、当社の研究内容を紹介するとともに、AI時代の土木技術者に求められる知識・能力や技術者倫理について、大学教員や他社の技術者と意見交換する機会となりました。
当社は今後も、AI・デジタル技術と土木工学の専門知識を融合した研究開発を推進し、波浪予測および沿岸防災技術の高度化に取り組んでまいります。
お問合せ先
東洋建設株式会社
総合技術研究所
研究統括部・鳴尾研究所
電話 0798-43-0661